さっきまでは薔薇だったぼく

さっきまでは薔薇だったぼく

最果タヒ

本体1080円 + 税

読む

内容紹介

【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。

斬新な日本語が心に沁みる感動的な最新詩集。

それぞれの詩のタイトルが、すでに「詩」になっているようだ。——「冬の薔薇」「指」「惑星」「生理詩」「猫戦争」「才能」「飛ぶ教室」「ぼくたちの屍」「無人駅」「春の薔薇」など全43篇収録。
以下、少しだけご紹介——
《恋が恋だという確証はどこにもないまま/死体になっても手を繋いでいたらその愛は本当って信じている人のため/死体の手を結びつける仕事をしている 本当の死神の仕事》——(「恋は無駄死に」から一部引用)
《「春の、川の上に、光を凍らせて、削ってできた粒を撒いていく仕事をしています、/あなたたちがきれいだと言うのは私が嘘をついているから。》——(「me & you」から一部引用)
最後に、「激流」という短い詩を全篇。
《死を逃れ逃れ、命を、泳ぎ切って残るは/無数の誰かの手の跡ではなく無数の桜のはなびらで//一度も好きでなかった花に囲まれて死ぬ/一度も好きでなかった花に囲まれて死ぬ//「故人は優しい人でした」/私の好きな色は白でも黒でもない/でも冬は好きでした/誰も話を聞いていない/私だけが知っている桜の木々よ さようなら》——(「激流」)

詩という言葉の連なりが、言葉にできない部分まで伝わる、いや、確かに私たちに届く。

同じジャンルの書籍から探す

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ) 雪の名前  〜まほろば歳時記〜 三浦光世 電子選集 歌集・共に歩めば 〜妻・三浦綾子と歩んだ40年〜 永遠の詩02 茨木のり子 定命 天国と、とてつもない暇 永遠の詩01 金子みすゞ うつくしいってなに? 短歌のガチャポン、もう一回 永遠の詩08 八木重吉 信じる力 生きる力 ラインマーカーズ 〜The Best of Homura Hiroshi〜 愛について/愛のパンセ 永遠の詩04 中原中也 ハムレット! ハムレット!! 短歌という爆弾 −今すぐ歌人になりたいあなたのために−

インフォメーション

次回配信の予定

2026 1/7 水曜日
  • 作家の愛したホテル/伊集院静
  • リッチ・ウォーターズ/ロバート・ベイリー、吉野弘人
  • 映画「教場 Reunion」ノベライズ/涌井学、長岡弘樹、君塚良一
  • 戦国女刑事/横関大
  • ほどなく、お別れです 遠くの空へ/長月天音
  • 魔王陛下の最愛 人生n回目の悪役令嬢ですが、今度は魔王と無限デスループに囚われた模様です/松田詩依、音中さわき
  • 命舞/安倍雄太郎、yoco
  • 私はスカーレット 5/林真理子
  • 私はスカーレット 6/林真理子

2026 1/8 木曜日
  • ドラえもん学びワールド チョコレートのひみつ/藤子・F・不二雄、藤子プロ、佐藤清隆
  • とみとふく ~76歳、古民家ひとり暮らしの登美さんと、保護犬フレンチブルドッグ~/松場登美
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/