孤独の俳句 〜「山頭火と放哉」名句110選〜(小学館新書)

孤独の俳句 〜「山頭火と放哉」名句110選〜(小学館新書)

著・選/金子兜太

著・選/又吉直樹

本体950円 + 税

読む

内容紹介

こんな時代だからこそ心に沁みる名句がある。

「孤独」や「孤立」を感じる時代だからこそ、深く心に沁みる名句がある。
漂泊・独居しながら句作を続けた“放浪の俳人”種田山頭火と尾崎放哉の自由律俳句が今、再び脚光を浴びているという。その厖大な作品の中から、現代俳句の泰斗・金子兜太が生前選んだ山頭火55句と、お笑い芸人で芥川賞作家の又吉直樹が選んだ放哉55句を合わせて110句を厳選・解説した“奇跡の共著”。

労れて戻る夜の角のいつものポストよ 山頭火
……東京暮らしには多少の余裕が出てきたものの、妻と別れて一人身になった孤独感は、やはり深かったのだろう。そんな折だから、町角のポストに友だちのような親しみを感じるのである。(金子)

こんなよい月を一人で見て寝る 放哉
一人で月を眺めていて、「よい月だな」と感慨にふけることがある。……だが、どこかでこの喜びを誰とも分かち合うことができない淋しさも感じてしまう。……一人だからこそ感じることのできた喜びと淋しさが句の内部で循環している。(又吉)

うしろ姿のしぐれてゆくか 山頭火
……感傷も牧歌も消え、生々しい自省と自己嫌悪も遠のいて、宿命をただ噛みしめているだけの男のように、くたびれた身体をゆっくりと運んでいる姿が見えてくる。(金子)

咳をしても一人 放哉
……誰もいない孤独が満ちた部屋で咳をする。その咳は誰にも届かず、部屋の壁に淋しく響く。一つの咳によって部屋に充満していた孤独や寂寥が浮き彫りになる。(又吉)

「孤独」を磨き続けた2人の自由律の名句を“再発見”する一冊。

同じジャンルの書籍から探す

瓢箪から人生 永遠の詩04 中原中也 パパイアから人生 GOAT meets01 モーツァルトを聴く人 猫のほそ道 ノラ猫俳句旅 三浦綾子 電子全集 いとしい時間―愛の歌集 歌集 じゃんけんできめる 短歌のガチャポン 俳句、やめられません〜季節の言葉と暮らす幸せ〜 永遠の詩06 宮沢賢治 100歳詩集 逃げの一手 愛について/愛のパンセ 庄野潤三電子全集 第19巻 単行本未収録作品集 うつくしいってなに? ありがとうのかんづめ〜子育て短歌ダイアリー〜

次回配信の予定

2025 10/20 月曜日
  • reShine 2025年秋号 ~通常版 再び輝く私たち!~/NEWSポストセブン編集室

2025 10/22 水曜日
  • SEALOOKでさがしてみつけて! アザラシたちの大冒険/小学館
  • ふわふわさん ~角野栄子のアコちゃん絵本~/角野栄子、よしむらめぐ
  • キャラクター超ひゃっか すみっコぐらしもっと! ひみつじてん/サンエックス
  • 聞こえない羽音/舟崎泉美

2025 10/23 木曜日
  • とんでけ!ぷいぷい/カナヘイ
  • はみがき はーい!/西村敏雄
  • カタミミの森/小森香折、出久根育

2025 10/24 金曜日
  • 小学館ジュニア文庫 小説 青のオーケストラ 4/時海結以、阿久井真
  • 小学館ジュニア文庫 小説 アニメ 葬送のフリーレン 5/時海結以、山田鐘人、アベツカサ、鈴木智尋
  • 小学館ジュニア文庫 寅丸くんちのツクモさん! 僕と茶子とふしぎな骨董屋さん/雨都雪、海ばたり
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/