宮脇俊三 電子全集4 『旅の終りは個室寝台車/線路のない時刻表』
宮脇俊三
本体1000円 + 税
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内容紹介
昭和59(1984)年に刊行された『旅の終りは個室寝台車』は、当時の最長区間を走る山陰本線の普通列車(門司—福知山)824列車の乗車記録から始まる。それまでのローカル線乗車記とは趣を変え、長距離区間を宮脇が乗りたかった列車やコースで辿っている。また担当編集者が著者の鉄道趣味に理解がないものの、担当として同行する旅の中で掛け合う様子が宮脇ながらの絶妙なユーモアを交えて描かれている。タイトルとなった『旅の終りは個室寝台車』は、東京に帰る最後の章で綴った、今はなき名門寝台特急「はやぶさ」の乗車記だ。本書に記されている《楽しい列車や車両が合理化のもとに消えていくのは淋しいかぎり》という一文が、30年を経た現在、その通りになってしまったことを宮脇はどう思っているだろうか。
『線路のない時刻表』は、国鉄時代末期に当時の鉄道建設公団が建設途中で凍結されてしまった路線に悲哀を感じた宮脇が、現地を訪ねながら各地の5路線(全線開通版では瀬戸大橋線と津軽海峡線も紹介)を綴った鉄道エッセイである。凍結された各地の自治体担当者のインタビューを、単なるルポルタージュとしてではなく宮脇の文体に置き換えられた肉声になっているところが興味深い。また「宮脇俊三作国鉄非監修」という著者自身が作成した架空の時刻表が掲載されているのも、鉄道好きの遊び心を感じさせてくれる。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
【ご注意】※この作品は図表が含まれるのと、付録の原稿が手書きのため、お使いの端末によっては読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
次回配信の予定
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火曜日 |
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- sabra第4号(2025年夏)/sabra net 編集部
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金曜日 |
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- 雨利終活写真館/芦沢央
- 逆説の日本史27 明治終焉編 韓国併合と大逆事件の謎/井沢元彦
- 昆虫博士・牧田習の虫とり完全攻略本/牧田習
- 邪神の花嫁御供 生贄は真実の愛を捧ぐ/田井ノエル、THORES柴本
- 新・教場/長岡弘樹
- 空が、赤く、焼けて 原爆で死にゆく子たちとの8日間/奧田貞子
- 不思議カフェ NEKOMIMI/村山早紀
- 前の家族/青山七恵
- 魔女と黒猫 家庭教師をしたら高慢な姫様に懐かれました/宮野美嘉、毛玉呂
- 笑う四姉妹 ひとつの庭と四つのおうち/金子ユミ
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