福島の絹商人、文明開化に出会う 明治六年の旅日記

福島の絹商人、文明開化に出会う 明治六年の旅日記

著/高橋兼助

訳/高橋歌子

本体1800円 + 税

読む

内容紹介

お伊勢参りを口実に、新しい日本を見ようと出かけた若旦那一行。日記に描かれた絵は明治版インスタグラム。

福島県伊達郡川俣町。そこは江戸時代天領とされ、絹産業が発達した織物の町であった。そこの絹商人、総勢6人が伊勢神宮を目指して旅立った。歩きと籠(馬)、船を乗り継いで巡り歩き、さらにお伊勢参りを果たした後も旅を続けて、最終的には山口県岩国まで到達。往復696里(2737㎞)、131日に及ぶ旅の間につけていた旅日記には土地土地で見た名所旧跡、自然、博覧会や歌舞伎の演目などが感想と共に記され、当時の日本の有り様を伺い知ることができる。また筆者の見事な筆による富士山や安芸の宮島から最新のガス燈や鉄橋を描いた絵もまた興味を大いにそそる。備忘録として宿泊代、昼飯代、船渡し賃、土産物など、その日使ったお金も克明に記録されており、当時の物価や商品価値を知る上でも興味深いものがある。

同じジャンルの書籍から探す

アンヌ今昔物語 ウルトラセブンよ永遠に… 時速5キロの歩き旅 リヤカー引いてアフリカ縦断 福永武彦 電子全集10  『ゴーギャンの世界』、彼方の美を追い求めて。 消された信仰 「最後のかくれキリシタン」−−長崎・生月島の人々 リーゼント刑事 〜42年間の警察人生全記録〜(小学館新書) 高田文夫の大衆芸能図鑑 武相荘、おしゃれ語り 〜白洲次郎・正子の長女がつづる「装いのプリンシプル」〜 写真家 白洲次郎の眼 〜愛機ライカで切り取った1930年代〜 これでいいのだ・・・さよならなのだ 山口瞳 電子全集5 『男性自身 V 1980〜1983年』 看取りの医者 中上健次 電子全集3 『初期作品集I 未成年の慟哭』 ドラえもん社会ワールド 社会が楽しくなる! 都市とまちづくりの未来 小学館版 新学習まんが人物館 平塚らいてう 韓国「反日街道」をゆく〜自転車紀行1500キロ〜 逆説の日本史25 明治風雲編 日英同盟と黄禍論の謎

次回配信の予定

2025 7/7 月曜日
  • あしたやさしくなれますように/はしもとみお

2025 7/9 水曜日
  • 妖怪サトリのウロコ落とし/長谷川まりる、てんてこ
  • 盗んで食べて吐いても/桜井美奈

2025 7/10 木曜日
  • P+D BOOKS 馬よ花野に眠るべし/水上勉
  • P+D BOOKS 苦の世界/宇野浩二
  • 演芸写真家/橘蓮二
  • ゾウがやってきた/ホリー・ゴールドバーグ・スローン、三辺律子
  • 渇愛 ~頂き女子りりちゃん~/宇都宮直子

2025 7/11 金曜日
  • 「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」と架け橋プログラム ~子どものためのスムーズな幼保小連携~/神長美津子
  • ポケモンをさがせ! あたらしいぼうけん/姫野よしかず
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/