落語、芝居、映画、ジャズ……、色川武大が愛してやまなかった芸能について綴ったエッセイの数々を収録。
『なつかしい芸人たち』は、エノケン、ロッパを筆頭に、異端の芸人に惹かれ続けた色川が、はみ出し者への共感を滲ませながら、奇人・落ちこぼれ36人の肖像を綴る一作。『唄えば天国ジャズソング』は、根っからのジャズ好きで知られた色川が唯一ジャズに関して語った一冊で、音楽雑誌「レコード・コレクター」に連載されたもの。
さらに、自宅に噺家を招いて“落語の会”を開催するほど落語好きだった色川が、幼少の頃から浅草界隈を徘徊し、戦前戦中の芸人の世界を生で見知っている知識を総動員し、情感たっぷりに語る、『寄席放浪記』や、「できることなら、世に出るビデオを全部買い占めたい」と語った色川が、自室に籠もり“家庭で楽しむ名作映画”71本について熱っぽく語る『映画放浪記』、さらに「小説新潮」で、戦後1年目から35年目までを、三人の作家の私的回想録をリレー形式で綴った連載作品、『戦後史グラフィティ』などを収録。
解説は、作家・荒川洋治氏。付録として、『映画放浪記』から、共にポール・ニューマン主演の映画「傷だらけの栄光」「暴力脱獄」の生原稿などを収録する。
2024 | 11/20 | 水曜日 |
2024 | 11/22 | 金曜日 |
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