カミカゼの幽霊 〜人間爆弾をつくった父〜

カミカゼの幽霊 〜人間爆弾をつくった父〜

神立尚紀

本体1620円 + 税

読む

内容紹介

父はなぜ別人になって生きようとしたのか?

1994年5月、大阪市東淀川区に住む大屋隆司の父親・横山道雄が突然、失踪した。この失踪騒ぎの後、みるみる衰弱していく父を看病する中で、隆司はこれまで知らなかった父の過去を知る。
父の戸籍上の名前は「大田正一」といい、死亡により除籍されていた。
大田正一といえば太平洋戦争末期に「人間爆弾」と呼ばれた特攻兵器「桜花」を発案したとされる人物である。大田は終戦の三日後に遺書を残し、茨城県神之池基地を零戦で飛び立ち、そのまま帰ってこなかった。
ところが、大田は生きていた。「茨城で牧場をやっている」「新橋の闇市に連れて行った」「青森で会った」「密輸物資をソ連に運んでいる」……断片的な目撃談や噂はあったものの、その足取りは判然としなかった。
1950年、大阪に「横山道雄」となって現れた大田は、結婚した女性との間に三人の子供をつくり、幸せな家庭を築き、94年にその生涯を終えた。
それから20年後の2014年、大田の遺族を名乗る女性からの電話に興味を持った著者は、大田の謎多き人生について調査を始める。それは隆司ら家族にとっても父を知るための貴重な時間となっていく。
「本当の父親」を探す旅の結末は——。

同じジャンルの書籍から探す

吾輩は認知症ねこである 「日本バイアス」を外せ!〜世界一幸せな国になるための緊急提案15〜 韓国軍はベトナムで何をしたか(小学館新書) 新幹線をつくった男 島秀雄物語 浅草弾左衛門 第二巻 (天保青春篇・下) 思春期の子に、本当に手を焼いたときの処方箋33(小学館新書) 日本美のこころ つけびの村 〜山口連続殺人放火事件を追う〜 カルピスをつくった男 三島海雲 P+D BOOKS つむじ風(下) 谷啓 笑いのツボ 人生のツボ 堕ちたバンカー 〜國重惇史の告白〜 三浦綾子 電子全集 愛と信仰に生きる 池上彰と学ぶ日本の総理 第26号 広田弘毅/林銑十郎 大切なのは「つまずき 寄り道 回り道」〜小さな塾「フジゼミ」塾長と生徒たちの昨日、今日、明日〜 メタルカラーの時代11 わくわくする大科学の創造主

次回配信の予定

2025 1/28 火曜日
  • ブルーインパルス 35秒の奇跡/宇都宮直子
  • 緊張やわらぎメソッド ~「失敗したらどうしよう…」が「まぁなんとかなる!」に変わる80の方法~/佐藤健陽、加藤隆行

2025 1/29 水曜日
  • ドラえもん科学ワールドspecial ふしぎがいっぱい! 色の世界/藤子・F・不二雄
  • ウクライナ わたしのことも思いだして ~戦地からの証言~/ジョージ・バトラー、原田勝
  • 台湾クラフトへの旅/平野久美子
  • オリオンは静かに詠う/村崎なぎこ

2025 1/30 木曜日
  • 日本の新構想 ~生成AI時代を生き抜く6つの英智~(小学館新書)/波頭亮、磯田道史、島田雅彦、神保哲生、中島岳志、西川伸一
  • 日本語教師、外国人に日本語を学ぶ(小学館新書)/北村浩子
  • ルポ 「トランプ信者」潜入一年(小学館新書)/横田増生
  • ひとりで生きちゃう武闘派女子が頼って甘えて幸せになる50のトレーニング ~「頑張らないこと」を頑張りたいあなたへ~/根本裕幸

2025 1/31 金曜日
  • 「マウント消費」の経済学/勝木健太
  • 現代ユウモア全集 3巻 『樂天地獄』 戸川秋骨/戸川秋骨
  • 庄野潤三電子全集 第17巻 エッセイ4 1986~1994年 「誕生日のラムケーキ」ほか/庄野潤三
  • 宇宙を編む ~はやぶさに憧れた高校生、宇宙ライターになる~/井上榛香
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/