わたしからはじまる 〜悲しみを物語るということ〜

わたしからはじまる 〜悲しみを物語るということ〜

入江杏

本体1440円 + 税

読む

内容紹介

わたしからはじまる魂の再生の物語。

読みながらいっしょに沈んでいく。
壊れそうになる。
最後に、極微の勁(つよ)い光に射ぬかれる。
——鷲田清一さん(哲学者)

繊細な、こわれものとしての「悲しみ」を、
粗略に扱わない社会のために、
静かに読まれるべき一冊
——平野啓一郎さん(小説家)

上智大学グリーフケア研究所非常勤講師として、
悲しみにある人々に寄り添う活動を続けている
著者の入江杏さんは、2000年に起きた
「世田谷事件」の被害者遺族です。

隣に住む、愛する妹家族を失った悲しみは、
6年もの間、語られることはありませんでした。
語りにひらかれたきっかけについて、まえがきにこうあります。

心ない報道、周囲からの偏見と差別、沈黙を強いる母への抵抗……
わたしは語りへと突き動かされ、無我夢中で心の断片を拾い集めました。
そのかけらから恥を洗い流してみると、そこには透き通った悲しみが顕れました。
——まえがきより

“被害者遺族はこうあるべき”といった世の中の「大きな物語」に抗い、
「わたしの物語」を取り戻し、魂の再生へと向かう軌跡の書です。

同じジャンルの書籍から探す

2015年放射能クライシス   チェアウォーカーという生き方 私は車椅子で歩く。昨日も、今日も、明日も(小学館101新書) 堕ちたバンカー 〜國重惇史の告白〜 すべての婚活やってみました(小学館101新書) 愛を描いたひと イ・ジュンソプと山本方子の百年 銀座ナイルレストラン物語 逆説の世界史2 一神教のタブーと民族差別 漂流怪人・きだみのる 炎上するバカさせるバカ 〜負のネット言論史〜(小学館新書) 「バイアス社会」を生き延びる(小学館YouthBooks) メタルカラーの時代10 猛速度こそ我が人生 師匠、御乱心! 逆説の日本史12 近世暁光編/天下泰平と家康の謎 書くインタビュー 5 黒幕 巨大企業とマスコミがすがった「裏社会の案内人」 奇跡の歌〜戦争と望郷とペギー葉山〜

インフォメーション

次回配信の予定

2024 12/10 火曜日
  • 姿勢のゆがみ図鑑 ~日常動作のヤバいクセがイラストでわかる~/柴雅仁、林慧亮
  • ハイクラス・シニアレジデンス案内2 首都圏版 ~これからの人生をデザインする~/小学館

2024 12/11 水曜日
  • 逃亡犯とゆびきり/櫛木理宇
  • 雪の名前  ~まほろば歳時記~/高橋順子、佐藤秀明

2024 12/12 木曜日
  • P+D BOOKS 怒濤逆巻くも (下)/鳴海風
  • P+D BOOKS 香具師の旅/田中小実昌

2024 12/13 金曜日
  • あたしとひぐっちゃんの探偵日記 先生は誘拐犯?/櫻井とりお
  • 小学館ジュニア文庫 ヤミーのハピ*やみ洋菓子店 どんな願いも叶うスイーツ、めしあがれ!/やすいやくし、mokaffe
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/