哀しくも優しい歌を詠んだ啄木は、どんな人物であったか。多方面から意外なその人となりを説いてゆく。
歌人・石川啄木の日記を克明に読んだ井上ひさしが“泣き虫、なまいき”と称して、晩年3年間を評伝劇にした。啄木の誕生から26歳という若さで生涯を終えるまでを、豊富な写真や資料とともに特集する。「啄木に聞く」は、井上ひさしのところへ啄木と中学の10年後輩である宮澤賢治がざしき童子(ぼっこ)として登場、3人のやりとりが絶妙である。
<主な内容>■前口上=井上ひさし ■啄木に聞く=井上ひさし ■特集◎石川啄木/誕生、渋民尋常小学校、盛岡高等小学校、盛岡中学校時代、上京、節子、結婚ほか ■特別対談/岩城之徳、井上好子 ■インタビュー/小坂井澄、上田哲 ■啄木をめぐる人々 ■石川啄木年譜 ●泣き虫なまいき石川啄木 人びと劇場/平田満、石田えり、高橋長英、戸浦六宏、范文雀、大塚道子、木村光一ほか ■the座対談=井上好子/北村三郎 ■シンポジウム/野村芳太郎、山田太一、山田洋次、井上ひさし、井上好子 ■連載・夢まぼろし女剣劇(7)=森秀男 ■エッセイ/井上都 ほか。
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