「兵士」になれなかった三島由紀夫

「兵士」になれなかった三島由紀夫

杉山隆男

本体530円 + 税

読む

内容紹介

三島自決の真実に迫る兵士シリーズ最終巻。

1970年11月25日――自衛隊の本拠・市ヶ谷駐屯地で壮絶な最期を遂げるまで、作家・三島由紀夫は毎年のように自衛隊に体験入隊を繰り返していた。<これほどお互ひに敬意と揶揄を忘れぬ、思ひやりにみちた人間集団に、私はかつて属したことがない。>初めての体験入隊後、そう自衛隊を評した三島は、苛酷な訓練にも真摯に臨み、現場の「兵士」=自衛隊員たちとも濃密な交流を重ね、時に「クーデター」への思いも口にしていたという。
 そして運命の日、三島は「自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終るだろう」と自衛隊、日本人に告げ、割腹自殺を遂げた。あれから40年――「日米の防衛協力は日米同盟という言葉にとって代わり、いつのまにか『世界の中の日米同盟』に際限なく拡大してしまっている」(本文より)。具現化する三島の“予言”。
 三島にとって自衛隊とは何だったのか。そして、長年に渡って封印されてきた「三島自決」までの知られざる道程とは――。

同じジャンルの書籍から探す

宮崎駿の平和論 ジブリアニメから学ぶ(小学館新書) 小学館ジュニア文庫 動物たちのお医者さん その恋はビジネス的にアウト 復興から自立への「ものづくり」 〜福島のおかあさんが作ったくまのぬいぐるみはなぜパリで絶賛されたのか〜 核大国ニッポン(小学館新書) 書くインタビュー 6 逆説の日本史26 明治激闘編 日露戦争と日比谷焼打の謎 猪瀬直樹電子著作集「日本の近代」第9巻 唱歌誕生 ふるさとを創った男 キレる!(小学館新書) タイワニーズ 故郷喪失者の物語 笑顔のママと僕と息子の973日間〜シングルファーザーは今日も奮闘中〜 宋美齢秘録 〜「ドラゴン・レディ」蒋介石夫人の栄光と挫折〜(小学館新書) あんぽん 孫正義伝 審判はつらいよ(小学館新書) ソニー 厚木スピリット やなせたかし先生のしっぽ 〜やなせ夫妻のとっておき話〜

次回配信の予定

2025 9/17 水曜日
  • 100年歩ける! デュークズウォーキング コンプリートBOOK ~大ヒット「トルソー」から最新「デスクウォーク」まで~/デューク更家

2025 9/18 木曜日
  • アイとムリ/デイヴ・エガーズ、代田亜香子
  • 探偵小石は恋しない/森バジル

2025 9/19 金曜日
  • 蜻蛉の夏/垣根涼介
  • 夢幻∞シリーズ 冥界パティスリー 第22話 時空を超えた殺人/大平しおり、ゆうしよう
abj

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号6091713号)です。
ABJマークの詳細、ABJマークを掲示しているサービスの一覧はこちら。https://aebs.or.jp/